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2019年6月16日日曜日

胎界主(たいかいしゅ)感想


ワタリさんが最近ツイートしてたこの作品、気になったので読んでみたら相当面白い。

客観的分析等は他所に任せて、🦐が思った直感的主観的感想を書いていく。
🦐の個人的好みにより、ほぼロックへイム編に偏ってる。

というか、ネタバレ防止して書くの面倒なので、もうバレバレ前提で書く。
読んでない人はあらすじの前でやめて読みに行こう。
あと、🦐の読解力や記憶力次第では適当なこと書いてあったりもするので、ご容赦ください。

■前準備

・サイト

尾籠憲一 著作:胎界主
上記リンク先で全部読める。
ロックへイム編(第二部)は上のロゴクリックで飛べる。

・あらすじ

亡くし屋と呼ばれる主人公「ぼんくらまれお」は、悪魔や妖魔に踊らされる人々をなんとなく救っていく。
地元のウッカリ悪魔召喚を解決していくうちに、魔王やそれより強大な…より大きなうねりに巻き込まれていく。(第一部)
なんだかんだ魔王配下のタロット・アスと奇妙な協力関係になり、苦楽を共にしていく。

大いなるうねりをもたらし、悪魔や魔王ですら警戒する存在・ピュアを打ち倒すべく、別次元の生成世界・ロックへイムへ赴く一行。
異なる文化に戸惑いつつも、徐々に情報を集め、事態は司神召喚へと収束していく。(第二部)

※生成世界:物理的に人間や生物が認識できるこの世界。(参考:原典、翻訳世界
※司神:神が作り出したあらゆる力を司る存在(とされる)。ドラゴンボールの神龍みたいなもん

■第一部

・大まかな感想

実は第一部はあまり🦐の肌に合ってない。
第二部で人生二度目の感動を得たのに反して、こちらは不思議なほどに合わなかった。
これは恐らくジョジョ4部が好きかどうかでキッパリ別れる話だと思う。

ジョジョ4部も胎界主第一部も日本(のような国)が舞台であり、日常の裏にあるなんやかんやなので、現実臭が強すぎる。
加えて日本(みたいな国の)人が妙な力を持って妖魔や使い魔に一目置かれたりしてるのがなんかしっくりこない。

話も組織のいざこざや人間の醜い欲望がメイン。

散々に書いたが、重要なポイントとして全話無駄な話がないというのはある。
登場人物や出てくる話、結末にここで終わる話がほとんど無く、後半や第二部にことごとく影響している。
生存者も何らか最後まで関わってくる。
悪魔や使い魔、妖魔なども全員何らか話に挙がってくるのは凄まじい論理的構築力だと思った。

・稀男(まれお):第一部

主人公であり、運ぶ力を持つ胎界主。
胎界主とは「たましいの力」を使える存在(人間、または元人間)
"原典"から流れ出る力(アカーシャ球など)を翻訳して使える存在。

つまり、原典という事象のことわり(理)が存在しており、"翻訳"されることで現実に影響が与えられる。
その力を扱えるのはたましいを持つ人間だよ、と言う世界。
絶大な力を持つ魔王であろうとも、創造する力の源であるたましいがなければ何も出来ないのだ。

そのため悪魔は人間と契約してたましいをゲットしようとしたり、魂の力で現世=生成世界に干渉する。


さて、まれおは終始ちゃらんぽらんとしており、真面目になるときもあるが突然笑ったり妙な行動が多く、最初はなんやねんと思っていた。
しかし、この行動にも理由(≠意図)があり、その真の理由や真実は第二部終盤まで繋がっていく。

最後まれおに地域の皆から感謝の気持ちを貰っても何にも感慨がないのも、しっかりした意味が隠されている。
こういう論理的完全性を有した作品って、他にもあるんですよ。ケムリクサって言うんですけどね…

・レックス

身勝手になったフリーザかってくらい強く、自己中心的で厄介な存在。
…なのは別に良かったが、最期が爆破されて生死不明ってどうなのって思った。
ばかな…あっけなさ…すぎる…!

投資論的な話があり、最後のピュアの話にも出てくる。
(正解が出るはずと思い、何度も穴を掘る作業だとピュアは揶揄した)
🦐はピュアの主張には同意しておらず、運ぶ力に酔っちゃってるなとは思った。

ピュアは運ぶ力が強すぎて、結果論と投資論の混同が酷くなっている。(自分のやることについても、やるだけやって後は知らんって感じ)

何しても無駄ってのは、0.00001%を無駄だとしているだけで、0%の話ではない。
レックスがやってるのは少ない%でも構わないから探しているだけであり、リスクコスト分かった上でやっているので、意味はある。
割合を見て"やっても無駄"だとするのは、そのリスク・コストを補う存在が現れれば意外と乗り越えられたりする(無駄だとされていた機械学習がDeep-learningで蘇った感じ)

・魔王とソロモン

正直この辺りの話が一番好き。
ソロモン初登場シーンは痺れたし、事象改変作業は認識や前提を揺さぶる表現だと思った。

魔王ですら恐れる存在というだけでも爽快だが、魔王達が頑張ってソロモンの行動を推測していく推理パートは是非読んで貰いたいシーン。

自分が当然"こうだ"と思ってることすら、偽装記憶や認識改変かも知れないというミステリー。
でありながらも、投げっぱなしではなく、全て論理的に筋道が立っており、理解もしやすい。

・バトルや戦闘

面白いのだが、まれおの運ぶ力のおかげか全然負ける気がしないので、ハラハラ感はまれお不在の時くらいか。

■第二部

というわけで第二部。

・おおまかな感想
完全なるSF冒険譚、あるいはミステリーであり、考える箇所が多くありながら、無駄に難解な箇所が存在しない。

生命の意義や存在に関わる話があり、人生の意味についての一つの拠り所が示されたお話でもある。
最初にも書いたが、🦐は生体金庫の節で人生で二度目くらいの超感動してた。
一度目は「マイ ライフ」という末期癌の主人公の話。
幼い頃「うちにサーカス団が来た」と嘘ついて後悔していたのを周りが気づき、現実に再現してくれるというシーン。
最後の思い残しを解決するというのも、人生の意義の一つだと思う。

人生の意味というのは人が常に思い悩む課題であり、時に人生決定に関わるほど重要になる。
何のために産まれて、何をしたときに意味があると感じられるのか。
当然そんなもんどうでも良いと思った方が幸せに過ごせるが、気づいてしまったら逃れられない"真実"の一端だと思う。

ちなみに🦐は"世界に疵痕(証)を残すこと"が(🦐にとっての)人生の意義だと思っている。
それは子孫繁栄でもいいし、作品を残すとかでも良い(🦐はこれ)。
変わらない世界に少しでも自分の影響を残したいというのが意義かな~と感じている。


閑話休題

各種派閥が互いを出し抜こうと暗躍し合う様はまさにゴールデンカムイ。
そこにあるのは欲望ばかりだが、後ろめたさも持たず、潔さがそれぞれにある。

似た感動と言えば三国志や"項羽と劉邦"だろうか?

・ハッグ

日和見主義だが実力はある。
非常に厄介だが、最後ピュアが処分するのだけは🦐もおかしいと感じた。
当事者=アスが仇討ちするのは良いが、ピュアが口出す案件じゃないんよね。

・ハオウ

全体的に頭固いだけのオルク人としか見てなかったが、金庫撃破の決意は良かった。
「これは俺たちの物語だ」の場面本当好き。

・骸者

最後まで難敵だったが、その結末はあんまりにもあんまりすぎる。
報われない所ではなく、最後までピュアに利用されて死んでいった。
今後第三部などで何らか救済されると良いが…

>追跡部隊
堅実かつ大胆に動き、まれおたちに迫る。
最後はまれおに出し抜かれたが、よく頑張ったと思った。

>デュラハン
何度も描かれているように、ピュアを信じるというのは考えを大幅に委任することになるため、依存が発生しやすい。
出し抜いてやると何度も言いつつ対抗策をとれなかったのは、傲慢もあるだろうが単純に依存してしまっていたのだろうと感じた。
ソロモンもよくまれお見つけて、アスの味方に出来たなぁと思った。
まあ、まれおに指示出したのも例のアレなんですけどね…(誕生時に既に気づいていたのか?)

>デカトン
癒やし。
金庫終盤まで侮ってたハオウにぞっこんになるの急すぎる気もするけど、気持ちは一緒なのでOKです。

・まれおたち

戦闘や冒険などなどどれも面白いが、ピュアに出会った後のまれおが何もしなさすぎるのがちょっとなんでやねんとは思った。
(もちろんこれにも理由はあるのだが…、それにしたって何もしなさすぎだし、最後の最後で靴噛ませて勝てるとマジで思ってたんだろうか?とガックリ来た)
もちろんピュアに心寄せられたこと、勝てると思ってたことあたりは、新無我誕生と関連してたのかも知れないが。

・ソロモン

良い意味で俗すぎる。
良くこんなノリでここまで来れたなぁ…と思ったが、最後のピュア戦でその理由も分かった。(アスの後ろのソロモンの後ろにも…)

最後の部屋=リースの精神世界≒リースの胎界なわけだが、眠らされたわけで…
再び出て来そうではあるけど、隠し玉がどう対処するか次第だろうか。

・ピュア

一番真実に近づいた存在。
ソロモンの周りにうろつく魂の集まりにまで入り込んでいて、完全に隙がないの良い。

最後はまれお…というか純子という隠し玉を伴った運ぶ力に負けを認めたのを見ると、まれおのこと本当に好きだったんだな…って思った。

まれお(及びその一行)こそが、自分を一番良く理解してくれる存在たり得ると思ったのではないだろうか。

純子の登場だけは予測できなかった。だからピュアの負けってことにしたわけだ。
自分が一歩真実から遠ざかったというのが悔しかったのかも知れない。

司神降臨後の行動はぶっちゃけ欲望しか感じられなかったが、その根底には最後までまれおのこと好きってのが感じられて悪い気はしなかった。

■概念関係

・真実

運ぶ力は真実を知るためにも使われており、最後は"ソロモンの後ろ"にすら到達した。
漫画で説明されたので大体読者も知れたが、もっと多くの真実をピュアは知っているだろう。
ピュアが遺した体がどれだけの記憶を持ってるか分からないが、それが大部分失われたのは勿体ないとも思った。
でも、今のピュアにはそれらの知識なんてもう意味を成さないだろうとも思った。
終着点は来ず、そのまま電車は進んでしまったからね。

・これは自分の物語

生体金庫撃破においてハオウとデカトンがつぶやいた言葉。
勿論言ったのはピュアだし、大局的にはピュアの駒として動いたのに過ぎない。 しかし、この言葉には真実みがある。

予想だが、この言葉の意味としては「自分がやると決めたことを遂行することが、自分の物語を完遂する上で重要なこと」なんじゃないかなと思った。

例え体の良い駒であるとか、できっこないとかで悩んだとして、自分でやると決めて止めてしまったら、物語にならないのだ。
(途中でやめたという物語とも言えるが、その物語は完結しない)

利用されても良いと言ってるんじゃなくて、自分が決めたことを自分がその責任を完遂するというのは、真の騎士としての一端なのではないだろうか。

蛮勇ではなく勇気、人間の賛歌とはジョジョ1部でも言われたもの。
自分でやると決めたなら、それをやり遂げられる人物って訳ね。 気に入ったわ。ってこと(Skyrim)

・認識侵害

胎界主、およびその中のソロモンという存在をより面白くしている要素。
嘘情報が流れ、🦐は何も見なかった!
なんて素晴らしいんだろう。
眠い…

■おわりに

ケムリクサといっしょで、なんかおかしいなと思う部分はゆったり流し読みでも良いと思う。
後々重要になったり、興味深い考察に繋がる部分もあるので、気になったら読み返しても良い。

終盤であってもなんでやねんって箇所もある…が、いずれも理由はあるため、理解が引っかかってイライラすることもない
(都合が良い、というのも運ぶ力が裏付けしているのは面白い)

第三部は一応構想・執筆中?とのことで期待。
3部とも販売して欲しい。


おしまい

PS.メフィスト爺が紅茶飲んだりお菓子食べたりするだけの漫画じゃないよ。