Brigadorオススメという話を聞いて早速購入。
DLC以外のキャンペーンを終えたので、一通り感想なりまとめる。
Steamのページ
UpArmored-EditionにDLCも入ってるので、Armored-Edition1本で良い。
追加シナリオが無いとあんまり楽しめないので、Armoredじゃない方を買う必要は薄い。
デフォルトは英語なので、LANGUAGEから日本語を選ぼう。
■概要
ジャンルとしては"見下ろし型全方位シューティング"特徴としては
・WASD+マウス照準タイプ
・クォータービュー
・緻密なグラフィック(Factorioがイメージとして近い
・高いアクション性⇔高い戦術性を選べる
・豊富なフレーバー
といったところ。
雰囲気や背景は宇宙SFにパンク、近未来をミックスした感覚
■類似作
・FutureCopL.A.P.D.
かつてPS2やPC用として出ていたゲーム。こちらは自由方向視点の3Dで、かなり本作に近い内容。(というか、Brigadorが参考にした可能性は非常に高い
主にシナリオプレイに重点を置いており、特徴的なボスややたらデカイ建造物など色々楽しい内容
こちらはローカル対戦とCPU対戦がある(CPUは飛行する攻撃機)。
対戦は味方を生産して、相手拠点を占領したら勝ち…という、今で言うMOBAの基礎と言える内容。(基礎になってるって話は🦐も初めて知った)
このCPU対戦が楽しくて、学生時代ひたすらやっていた
CPUが滅茶苦茶よく喋る(しかも挑発的で、死ぬときは滅茶苦茶切羽詰まってる)ので、それを聞くだけでも楽しかった
製品版のシナリオプレイは難易度が高かった模様。
ビークルモードとメック(二足歩行)モードの切り替えが売りだったが、正直戦闘時=メック、移動=ビークルというのは固定状態だった
・Hatred
市民を踏みつける点からこれもピックアップ。PostalやHatredは叛逆の方がメインではあるが、隠密で行くか、正面から行くか迫られる点では近い。
■良い点
・FutureCopライクとして、良い点がそのまま出ている
相手のメック、タンク、建造物を破壊しまくるその爽快感や狙いを付ける楽しさはやはり全方位STGならでは。
・タンク、無重力戦車のプレイも楽しい
タンクはラムアタック(追突攻撃)が可能で、無重力戦車は地形をある程度無視できる。特にこのゲームの障害物はかなりやっかいなので、どう越えるかを選択出来るのは楽しい
・戦術の多様性とアクション性
壊しまくりのFutureCopとは異なり、本作は弾も少なく、シールドや装甲も心許ない。序盤はともかく、中型大型が出てくる頃には囲まれて袋だたきも多くなる
そのため、装備やユニット次第では、ステルスとしての側面が本作は強く出ている。
敵は視界に入らなければ気づかないし、側面や背面はきちんと装甲が薄くなっている。(特にメックは極端)
音があればそちらに向かうし、静かなら近づいても気づかない
スペシャルのスモークや光学迷彩を使えば、ほぼ完全に隠れる事が可能。
これが現実のようにあまり通用しない(あるいはケムリに向かって闇雲に撃ってくる)とかだったら、爽快感が犠牲になっていただろう。
爽快さとステルスの戦術性の高さのいいとこ取りと行ったところ。
逆に、機動力を高めて、あとは照準で補っても良い。
あるいは長射程武器にして、遠くから狙撃しても良い
もちろん、ガチガチの固い戦車で正面突破も可能。
AIの調整と武器の多様さががっちり噛み合っており、その使い分けをしっかり感じる事ができる
・濃厚なフレーバー
プレイヤー(パイロット)はSNCの雇われ人として、任務に当たる。SNCは国に属さない企業のようなもので、クライアントの要求ならなんでもやる
この世界(惑星の都市)では3つの勢力
-ロイヤリスト(体制側)
-コーヴィッツ(反体制)
-スペーサー(スペースコロニーで生まれ育った人類)
に分かれ、ゲーム開始時にロイヤリストの指導者が倒れた場面から始まる
最初はコーヴィッツの手助けをするも、勢力が均衡すると互いの利益に応じてSNCはコロコロと立場を変え傭兵を派遣していく…
そういう汚れ仕事をやる傭兵、それがブリゲイダーである。
…といったように、ハードSFとして背景からSNCの立場まで含め、緻密に練られたバックストーリーが面白い
ロア(フレーバー)は任務の報酬で得たお金で開放していく形で、なかなかの量がある
さらに、兵器やメック一つ一つにもその成り立ちや特徴が書かれており、読んでいて飽きない
今のところのお気に入りは、酒を飲みまくっていたら、何時の間にか自我が消えており制御装置が動かす哲学的ゾンビみたいになってるおっさん。
■微妙な点
レビューにも書かれているので細かくは書かないが、幾つか気になった点はある。・弾が足りない
せっかくなんでも壊せるのに、弾がすぐ無くなる。ブラックユーモアとして市民倒す実績もあるが、ぶっちゃけ構ってる余裕はない。
建造物破壊に強い武器は、任務遂行には必ずしも必要ではなかったり、常時そういう武器を持てるわけではない。
・フリーランス序盤~中盤が単調
どのステージも同じ目的同じゴールなので、何度もやってるとさすがに飽きてしまうしかも1回10ステージとかになってくると、途中で死んで最初からになるとやる気も減ってしまう
難易度≒敵の増強なので、それもまた単調
Armored Editionの追加シナリオ系はきちんと寝られた物で楽しい…が、難易度はキャンペーン終盤以降並みに難しい
本作は経験値で強化、などというものはないので、解放した武器が全て。
後半はもう、むやみに突っ込んでも勝てないので戦術を練り、どう攻めていくか考えつつ進める必要がある
・ブキごとの戦術の幅が狭い
これもまだ全開放してないが、武器の特性と戦術が一致してるので、FutureCopのような自由な(悪く言えばごり押し可能な)使い方はしづらい遠距離武器ばかり持つと、近距離になったときにかなり辛いし、シールドに弱い武器ばかり持っても同様。
オールラウンドしたいなら、オールラウンダーな武器持つしかない
(FutureCopも死に武器はあったのでしょうがないが
■キャンペーンについて
・チュートリアルは親切で楽しい
収入もフリーランスよりよっぽど効率が良い。最初のうちはこれを進めた方が良い・途中から一気に難しくなる
いきなり囲まれていたり、いきなり即死ユニット(魚雷)が出て来たり、理不尽な死が多い特殊兵器を積極的に使おう(特にSmokeはこちらを一切視認出来なくなるので強い
・シチュエーションが多様で楽しい
フリーランス序盤は、とにかく単調なのでキャンペーンの方が楽しい追加ミッションはフリーランスも楽しい
・ユニットがカスタマイズできない
解放したユニットで楽しみたいんだけど…(指定ユニットでクリアした後なら、自由に選べると良かった・短い
道中何かメッセージがあるとかはなく、何時の間にか終わっている。開始点からほとんど動かずクリア、とかもよくある
■最後に
・ごり押しと簡潔さ
FutureCopは体験版しかしてない(当時お金なかった)ので詳細は分からないが、あっちはあっちで"強いブキでごり押し"がメインになってた可能性はある(施設破壊は投擲型、巨大ボスは衝撃波、みたいな、より限定された武器選択幅というか)
逆に言えば、簡潔でスッキリしていたし、ゲーム中のストーリー演出が濃厚なのが良かった
・ストーリーの展開
Brigadorのキャンペーンは、もっと道中長くしてやりがいを増やせば、FutureCop以上の名作になったのでは、と思ったボスもちょっとデカイのが居るくらいだし、かといって強い雑魚が多いだけで無理ゲーになるのもなんだか極端
・台詞や音声が欲しい
ストーリーそのものについても、プレイ中誰も一切喋らないので、状況がどうなったのか分からないまま終わってしまうのもやや寂しかったイベントフラグなり置いて警戒態勢を演出するなり、キャノン砲破壊時に何か言ったりしても良かった
効果音によるフレーバーもなく、市民倒しても何も言わない
・NPCの反応が見たかった
爽快さを軸にしつつも、そういったところを(手間を掛けない方法で良いので)入れられなかったのは残念だったこれはエースコンバット7の無人機戦でも言われてる話で、敵がおののいたり恐れたり、逆に本気になったりとかを感じられると、プレイヤーもやりがいが強くなる。 黙ってるとやれてるのかやれてないのかの手応えが少ない
・スルメゲーム
…と、色々書いてはみたものの、やる気は衰えずシコシコと街や敵ユニットを破壊し続けている。
ストーリー演出の派手さは無いが、ずっと続けられるスルメのようなゲームなのかも知れない。
おわり
0 件のコメント:
コメントを投稿