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2017年11月5日日曜日

映画:メッセージ(Arrival)感想

というわけでメッセージ(原題:Arrival)を観た。

細かいポイントについてコメントしたいので、ここでまとめてみる。

ぼかした説明は既にいろんなレビューがあるので、ここではがっつりネタバレしつつ書く。
もうBDやレンタルで出てるし。

■概要


原作「あなたの人生の物語」を先に読んでいて素晴らしいと思ったが、映画もそれに負けない良い内容だった。

内容が一緒と言うことではなく、上手くアレンジされており、映画としての抑揚、終わり際のもやもや(後述)の解消…など、欲しかったものがそこにあるという充足感がある。

気になることがないでもないが、大したことはなかった。

原作を読めばあらかた補完も出来るし、何より「結果と因果を同時に見る」という「新しいモノの見方」と言う部分は損なっていない。

この作品自体が、そうした新しい考え方の一つをメッセージとして視聴者に与えている。

■ここすき

ヘリで迎えに来る場面

これは単に原作もそのシーンがかっこよくて好きだったので、観れて満足。

ヘプタポッド言語デザインが格好いい

挿絵もない小説が原作なので、うまく視覚化されたヘプタポッド語(宇宙人の名前。以下ヘプタ語)が格好良かった。

映画内では説明無かったが、ヘプタ語自体にも意味がある。
詳細は原作にあるとおり:
・一方通行の流れではなく、最初から終わりまで円として繋がっている
・言葉が墨?で形作られる際、最初から円の形になっており、全て一度に形成される

となっている。
上や左から順に書くのでは無く、最初と最後を全て最初から決めて同時に描く。

これは本作のテーマである「時間超越」「因果と結果の同時認識」に繋がっている。


未知との遭遇の緊張感

ここはまあクリーチャー感、間の取り方、何考えてるのかさっぱりワカラン感ということで、SF映画としては順当な良さ。
あまり気持ち悪さを前面に出さないのもまた良し

違和感の無い技術表現

タブレットでヘプタ語を独自に構成するシーンが今風で格好いい。
パズルめいて楽しい。
他の要素を見せない(軍事施設とかは最低限のみ)ので、むしろ違和感が無くて良い。

■原作との相違点

あるのは当然。それが良い悪いと言う話では無く、あくまでどう違うか。

盛り上げがある

映画ということで全世界規模の問題あり、反逆あり、追い詰めあり…
原作の雰囲気を壊さない範囲で良いスパイスになっている。

ちゃんと評価されるシーンがある


原作は主眼が「考え方の開眼」のようなところにあるので、最後ルイスが評価されることもなく娘のシーンに戻って終了という流れだった。
それはそれで良いが、もう少しルイスが讃えられるシーンも欲しかったかな…と感じてた。

 映画はそれをしっかり描いている。
これを見るためだけでも映画を見て良かったと感じた。
(それくらい原作はあっさり終わる)

原作:言葉で技術的にしっかり説明⇔映画:映像で視覚的に説明

原作はかなり技術的に順序立てて説明しているが、映画ならではの表現というものがある。


英語が通じている描写があったが、ヘプタ側も何もしていないことはないので、普通に英語を学習したと思われる。
因果&結果の同時認識能力により、どう回答すればいいかすら分かっていた可能性すらある。

ので特に違和感はなかった。

■気になるトコロ


やや駆け足

召集されていきなり直接会ったり、開戦宣言したりのあたり、展開が色々急な感じはした。
ただ2時間という尺を考えるとしょうがない気はした
(3時間くらい観たい気持ちがあった)

アレ?と思う箇所

・ルイスが採用された理由←これは単純に理由が分かりづらい
・中国が攻撃をしようと考えた理由
・中国が攻撃を辞めた理由←きっかけとなったフレーズの内容くらい知りたかった
・ヘプタ語自体が持つ意味←あの言語自体にも、本作の意味が隠されているが、省略された

娘のシーンが錯綜することについては2回以上読んだり見たりすれば普通に分かるので問題はないと思われる。

原作のテーマから少しずれた解決法

原作のテーマは「全ての事象を時間を気にせず同時に起こるものとして認識する」ことの示唆がある。
それはすなわち「因果から時系列に繋がり、最終的に結果へ繋がる」という考え=人間が基本的に行うものとは異なり、「結果と因果は同時に起こる」≒「結果から因果を見ていく」というヘプタの思考感覚にある。

映画でも「時間を超越する」という意味から「言語を知るにつれて、ルイスも未来を予知出来るようになった」までは素晴らしく描かれている。

しかし、「問題≒開戦の危機を解決するために、未来予知を利用する」あたりは原作の方向性からややずれてしまっていた。

原作は別にタイムリープをテーマにはしていないので、未来の情報を利用して止めるみたいなパラドックスの利用は原作では中心とはなっていない。


一方で、コレがないとあの事態は止められないし、ここが(映画としての)一番の盛り上がりであるため、しょうがないといったところ。
(🦐もここは興奮した)

(なお本来の一番の盛り上がり≒因果と結果の同時認識に気づく部分も原作よりドラマチックになっていて良い)


タイムリープっぽさを出しているため、宇宙人≒未来のルイス?とか、宇宙人≒未来から来た存在?みたいな憶測レビューに繋がっている模様。


おそらくヘプタ人は単純に3000年後を見て、今すべきことをしているに過ぎない。

未来を見たから来たのかすら怪しく、地球へ来る事へ疑問すら持たなかったかも知れない。

技術的な説明

原作は結論を導出する時の説明がもう少ししっかりあったので、そこも見てみたかった。
ただ、映画の方が上手く表現している箇所もあり、どっこいどっこいと言ったところ。
名前が理解された場面とか良かった>映画


■まとめ


「未来は変えることが出来ない」と言ってしまうとやや悲観的というか、この作品はもう少し違うところに一番言いたいことがあるように思える。

「結果と因果を同時に認識する」「結果を見通し、そこから因果を導出する」という生命体や文化が存在する。
そういうことの「気付き」こそこの作品の主眼だと🦐は思っている。

ようするに、「そういう考えもあるのか」みたいなもの。

映画は盛り上げのためにパラドックスやループものめいた流れになっていて解釈がややずれてしまうが、原作を読めばそこら辺も補完してくれると思う。


広い宇宙で言語が違うのは当然として、論理の立て方、順番、方向も違うことがあり得るということを気づかせてくれた本…というのが、🦐の感想になる。


ヘプタ達は未来視が前提なので、死生観や運命観もそれに合ったモノと思われる。
未来が分かっていてもそれを選ぶ勇気をルイスは持った。

と聞くとブッチ神父みたいだねというのは別の人の感想で、確かに似ている。
(あっちは自己正当化のための考えではあるが)

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