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2018年11月8日木曜日

わたモテ感想:加藤さんについて(合理性とリスペクト)

わたモテ毎回楽しく読んでいるが、一つだけ整理したくなったポイントがあったのでまとめる。


■加藤さん?

わたモテでは修学旅行などのあたりから絡みが増え始め、今では一緒にご飯を食べる仲に。
もこっちからすると「カースト上位」の彼女が、何故もこっちに執心しているか、なぜそうなったのか、どこまでいけるのか、というのが今でもちらほらささやかれている。

まあ、🦐の細かい話はどうでも良いので、本家見てきてね

■🦐なりの解釈:合理性とリスペクト

議論出来るポイントはここ。
  1. 行動理由として合理性を重視している印象
  2. リスペクトの大小を判断理由としている印象 
  3. 趣味趣向
なお判断材料は外部から見た情報がほとんどなので、あくまで予想になる。

[1]合理性

加藤さんの行動には迷いが少ないように見える。
もこっちに話しかけるのも逡巡せず、周りを気にしない。
これはカースト上位ゆえの自信と、ことさらそれをアドバンテージだとは思っていない(鼻に掛けていない。自覚ない)ことにあると思われる。

故に自分がしたいと思うことならするし、そうでなければわざわざやらない。
結果的に合理的な行動に見える。

[2]リスペクトによる判断

人間関係については別に無頓着ではなく、むしろ感情の度合いは人並みに強い。
身内や本心を知っている人の発言はかなり許せるが、そうでもない人や明らかに意図のある発言≒リスペクトの無い発言には敏感。

これは兄が居ることや、上記合理性、美貌や強さから周りをゆっくり見る余裕があること、などから、周りや人というものをよく見ているからこそと予想している。

[3]趣味趣向

これは作品内で出てる通りのこと。
小動物やカワイイものへの反応、メイクやネイルなどカワイイ/綺麗なものへの興味など。

この辺りは、さすがに事実を見るしかない。

議題

上記[1]~[3]をもって、下記を判断する
a.なぜもこっちに注目し、干渉しだしたか
b.なぜもこっちに執着するようになったか
c.なぜもこっちに何されても怒らないか
d.どこまでが怒らないラインになるか

[a]注目したきっかけ

これは確たる証拠があまりないが、ネモが喋ってる人、というきっかけはあるかもしれない。
明るい人は他人の明るい暗いなどはあまり気に掛けず、興味があるない程度で話すこともある。
誰であれきっかけがあれば喋るというのはよくあること。

イベントや雪の自習など、非日常の中でそういうことは起こりやすい(現実でもわりとあり得る話)

[b]執着

知っての通りネズミーランドでの喧嘩仲裁。
加藤さんはリスペクト重視が故に、相手への強い干渉を避ける傾向が(今のところ)見られる。
相手のやりたいこと言いたいことを優先して、「こうすべき」と思っても、無理矢理はやろうとしないところがある。

そのため仲裁も強く言えず、遠回しに言うのが精一杯だった(「根元さんの話ばかりしてたよね」とか。 「黒木さんの本心知りたいな」は、かなり踏み込んだ発言だった)

もこっちは気にせず強い行動を行い、喧嘩を解決した。
後にそれは偶然もあったと分かっているが、喧嘩の仲裁を一発で出来るというのは、相当な評価に値する。というのは納得出来る。

ここで、その行動理由や行動の内容、やり方について加藤さんも加藤さんなりに分析はしていると思われる。
  • ネモの裏話を知っている&理解している
  • それを友達であるあーちゃんに効果的に教えている(結果的に
  • 行動にはリスペクトがある(ように見える。要するにもこっちは常に(危機回避に)全力である
  • 事実が過不足なく共有されている
様々な偶然があったとはいえ、誤解を納め、本質を暴き、合理的に解決した という見解は、十分尊敬に値する。
🦐も、もこっちの行動にはズレや卑屈さがあっても、誠実さはあると見ている。

加藤さんはそうした分析が出来て、他人をしっかり尊敬出来る人ではないだろうか、と🦐は見てて感じた。
(他のメンバーも出来てるが、ここまで理論立てて尊敬対象としてるからこそ、何されても怒らないし、何されても些細と思える)

[c]怒らない

怒らないと言うより、上記の内容に比べれば、ちょっとしたおイタなんて大したことない、という感覚を🦐は見ている。

涎を垂らそうが、セクハラしようが、もこっちには相手への尊重やリスペクト(本気)がある、と確信を持っている(もちろん加藤さん視点の話)

必死に頑張ってる子が何かしら失敗しても怒る気にはならない、そういった母性も感じる。

つまり、悪意や意図を敏感に感じ取るが故に、それのない失敗など、カワイイものだと言える。
リスペクトがあるかどうかは一見分からないのだが、上記の通り仲裁などの劇的な事件を踏まえることで、確信がもてるのでは、と🦐は見ている。

[d]どこまでOKか

上記をまとめていえば、「悪意、意図のある行動」そのものにあたると予想している。
リスペクトのない冷やかしやからかい、陰口や周りに合わせた卑怯さがもし発生すれば、あるいは見限るかもしれない。
そこまでやれば、今までの執着もガラッと無くなり、一気に嫌悪感を示すと思われる。
それこそが、合理性とリスペクトの持つ強さと怖さにあたる。

小宮山さんに対する態度を見たら、あるいは感じ方が変わるかも知れない。(唯一リスペクトが薄い)
しかし、事情を知ればある程度納得するし、理解は出来ると思われる。
が、一旦誤解なりでこじれたら修復しづらいのも合理性/リスペクトタイプの難しい所になる。(例え互いに気遣っていたとしても)

■まとめ

わたモテは良いぞ。
加藤さんは作中屈指のパワーを持ち、関わってくる存在であるにもかかわらず、内面があまり描かれず謎めいたキャラと言える。(大学見学編はとても良かったです

であるからこそ、🦐のようにこんなに長ったらしく考察してしまう魅力を持っている。

なんでもしてくれるお母さん的な評価は多いが、ポイントはやはり「リスペクトの有無」であり、それを損なったとき、ちょっとしたカタストロフィ(大破壊)は覚悟する必要があると見ている。

(過去&今のもこっちなら、杞憂に終わると思われるが。)


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