■DELTARUNE
サプライズ予告かな~くらいに思ったら、想像以上のクオリティとボリュームの体験ゲームが来てた。・第一印象
とはいえアンテの次と言うことで、色々斜に構えながら遊んではみた(何も分からず触る瞬間はいつも楽しい)
「なんか普通のRPGみたいになった?」
→後に理由が分かる
「なんやこの紫…」
→後に手のひらが回る
「グレイズ…」
→戦闘はまあまだ変わるかも
「BGM最高!」
→既に売ってるし、OSTがiTunesで出るよ
・遊んでみて思ったこと
今回も、というか今回はよりトビー氏の良さが溢れていて、大満足だった。チャプター1といいつつ、1個でアンテ並の満足感はあった- キャラクターの個性の強さ
- 感情がリアルでありつつ、世界はファンタジーさを持つ(物置の世界、と言う意味ではなく、全体で)
- 調べられる部分は大体全て何かがある
・気に掛かったところ
全体で見ればたいしたこと無いが、どうなるのかな、と思った部分- 疎まれやアメリカンスクールめいた導入
- 弾幕ゲーム的で、ラルセイくんもやたらメタい発言
社会性メッセージと言うより、仲間に対する距離感とか、理性の裏にあるバイオレンス寄りの方が楽しいとこはある。
メタい発言してる理由は、後述の考察で考えると納得出来る範囲だけど、より東方的になってる気はした。
ゲーム的にはアレで問題無いけど、アンテのような「変な感じ」もまたあると嬉しい
・考察的な
ストーリーや背景については公式が既に解説してるし、他の人の予想もあるのでしないが、幾つか思った点はあるので書く。[1]あの空間はラルセイ(≒例の彼)が作った空間なのでは
要するにTRPGをしかけてきたGMみたいな感じで、主人公二人はその空間でロールプレイしていた…という予想
根拠として、EXPを狩れない、どうあがいてもPかNルート、ラルセイがシステムまでやたら詳しいし、メタな発言が多い
逆に言えば、チュートリアルと物語を合成する上で良い手法だと言える
[2]ラストのアレはなんでそんなことしたのか
これは他の人も言ってるが、「なんでEXPやLV取れないの?」みたいな「平和ごっこはもうおしまい!」みたいなプレイヤーの声と連動している気はした。
B級ホラー演出だとは思ったが、今後のチャプターを見た後なら意味のある演出なんだろうとも思った。
・まとめ:トビー作品の良さ
上記をまとめると、「おままごとに感じた部分もあるが、それには理由があった。 むしろそれは今後への布石」という感覚を味わった作品だった。友情!勇気!信頼!でもそんなのは…(花)みたいな予感は感じた。
で、こんなに感想書いたのも久しぶりだが、なぜトビー作品が良いのか、製作側、プレイヤー側両方で書く。
[1]創作者から見た良さ
アンテのすごさはその作り込みの量と質に集約される。
何か触れば何かフィードバックが帰って、状態を変えれば違うことを喋って…というのが全エリア、全戦闘にちりばめられている。
似たものを作れるか?と言われて作れると言えるヒトはほとんど居ないだろう
それは「ストーリーが作れるか」「可愛いドット絵を描けるか」「ステージ構成が作れるか」というより、ここまで作り込めるかという部分が大きい。
ストーリーをとうとうと喋られても眠くなるし、自分から「感じ取れる」ような表現が上手い
モンスターが悪者じゃなかったり、仲良くなるゲームは今までに沢山あるが、社会性を現実から一切切り離した上で、なお現実っぽさを出している点も注目に値する。
社会的メッセージはないが、哲学的なメッセージは沢山ある、と言う点も珍しいといえる。
あと、言わなくても分かるので書かないが、シューティングとRPGを組み合わせたのは完全に新しいイノベーションなので、それだけでこのコーナーは十分埋まる。
[2]プレイヤーから見た良さ
プレイして思うのはどの登場人物も「リアル」で、冷めるときは冷めるし、笑うときは笑う。
楽しくなくても笑うってことはなく、楽しいから笑う。
というのを端々から感じる。
ここのあたりはまあ洋ゲーだなという感じで、現実性の表現は上手いなとは思った。
(逆に現実に引き戻されて辛いことが、他の洋ゲーには多い。 「人間は愚か」とか「現実は思ったようにはならないのが普通」とか、もうええっちゅうねん)
一方でファンタジーというか幻想の表現はやたら日本人にも親和性が高く、まあMOTHER好きだからという情報もあるが、それ以上のほんわかというか、エモというか…まあそういう情緒を持っているのが他の洋ゲーと違うポイントだと思う。(語彙力
幻想なんだけど、その言動はプレイヤーには「わかるわ」を連発させるので、身近に思える。
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